社会福祉法人 大台町社会福祉協議会

　知的障がい者デイサービス事業所「たんぽぽ」

「社会福祉協議会の事業所を利用している障がい者の方たちのために、日頃できない事や体験したことのない事、行ったことのない所へ連れて行ってあげてください。」と温かいご寄付をいただきました。　

　そこで、以前から会話のなかであがっていた、夢の一つを叶えようとお伊勢さん行きを実施しました。

　この日は、計画時から変更が出来ない日で、利用者、職員も天気が気になっていましたが、当日は北風があるものの、先日までの雨続きが何だったかのように天候に恵まれ、無事行くことが出来ました。

　最初は、各地区から道の駅に集合し、ワゴン車に乗り替え、いざ出発！

　大宮大台ICから高速道路で皇大神宮（内宮）へ

　この時期でもまだまだ込んでいるお伊勢さん、電動車いすの予約が出来ない為、急いで参宮案内所へ、無事利用者分の電動車いすをお借りする事ができ安堵し、乗り換えて宇治橋を渡りました。　

　どこへ行っても車いすを動かすに苦戦する砂利道、しかし、なんと力強い！！スイスイと玉砂利の参道を進み、正宮へ続く階段に辿り着きました。（実際は職員が運転操作に慣れるまで少しかかり、初めて車の免許を取りに行った時のようでした）

　階段下で記念撮影をして、さあ本番です！参拝は一人ずつ、電動車いすを降り、職員と一緒に自分の足で踏ん張り、一歩一歩。寒風でも汗が出るほど大変。でも、夢を叶える階段を上り、誰一人と下で待つことなく、正宮のお賽銭箱の前までたどり着きました。

　そこで、各自持ってきたお賽銭を自分の手で入れ、二礼二拍手一礼の作法（ペコペコパンパンペコ）をし、日々の感謝と幸せを願い、又、階段を一歩一歩下り「いい思い出になった」と感慨深く参道を戻りました。

　参宮案内所に電動車いすをお返し、もう13時、しっかり動いてお腹もペコペコ、自分たちの車いすに乗り換えておはらい町へ、「やっぱり伊勢来たら名物だね」っと、伊勢うどんと手捏ねずしに舌鼓、いつものお弁当ではない、温かいものは温かい、冷たいものは冷たい当たり前のことに喜びを感じ、あっという間に完食！特に付け合わせに出た「ひじき煮」おいしかったなぁ。

　食べ終わり帰るまでの時間は自由散策、グループに分かれておはらい町おかげ横丁へ

　どこを歩いてもいい匂い、さっきお腹いっぱい食べたはずだが、ついつい匂いに負け「まる天」でたこ棒を買って食べ歩き、店をはしごしての思い出の品選び。

　普段の活動では出来ない事がいっぱい。気の許せるいつものメンバーとたのしい時間、しかし見るものが多く時間が足りなぁい！

　でも、最後は、いつも助けてくれる家族や知り合いに感謝のお土産を選び、大満足。帰りの車の中は夢見心地？いや、沢山楽しんだので疲れて夢見中。

　この度は、ご寄付からこのような機会をいただけたこと、本当にありがとうございました。